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最初は当たってるかよく分からない時もある
占いというのは、「なんで分かったの!」と思わず言ってしまうほど、的中したように感じる事もあれば、「なんかいまいちピンとこないな」と思う時もあるはずです。
それもそのはずで、自分自身タロット占いなどで、色々な方の鑑定をする事もあるのですが、当たらなくて当たり前なのが占いだと思っています。
占い師である自分がこんな事を言うのもあれですが、当たってるかどうかなんてものは、それを聞いた人が、どこまで信じようとするかにかかっています。
なので、聞いた本人が占いを受け取る態勢が整っていない時や、鑑定結果と実際の出来事が重なっていないと、ピンとこないと思う確率は高くなります。
そのため、占いを受けてみたけど、なんか言ってたことが良く分からなかったな、と思ってしまう時も当然あります。
ですが、最初はピンと来ていなくても、ふとした時に
「ちょっと待ってよ…あの時に占いで言われたあれって、これのことだったんじゃないの!」
と思う瞬間がやってくる時もあります。
自分が占いを始めた時の最初の1枚
例え話を1つ紹介します。
自分が占いを始めた一番最初の話です。
もともと占いというものに興味があった自分は、ふとした時に「タロットカードを勉強してみたい」と思い、入門書と一緒にタロットデッキを購入しました。
届いたカードの箱を開け、初めてタロットデッキを手にした時は、意外と大きいんだなと感じたのを覚えています。
そして、タロットカードには「大アルカナ」と「小アルカナ」で種類が分かれていて、「小アルカナ」には4つの属性のようなものがあるのですが、それらの違いも全く分からず、手元に広げられたカードの法則性ってないのだろうか、数字とか書いてないのかな、どれがどれ?なんかイマイチ何がなんだか分からないな、などと思いながらも、入門書を片手に、カードの意味を探っていました。
そして、入門書の中には、その中の1枚だけを引いて占う「ワンオラクル」という方法がある事を知り、物は試しと思い、
「今後の自分にとって、タロット占いとの出会いや、タロット占いを勉強する事、タロットを身に付ける事とは、どんなものなのか」
というテーマで、占ってみました。
そこで出たのは『吊るされた男』というカードの正位置でした。
このカードには、試練などの意味があります。
1人の男性が逆さに縛られ、身動きが取れない状況になっています。一見すると大変な状況ですが、男性の頭には光が差し込んでおり、希望が伺えます。
自分が望んでいなかった形や、心地よい状況ではなくなっていますが、そういった状況に身を投じる事で、新たな視点や成長をもたらしてくれる可能性を示唆しています。
そのため、自分はここから、「この占いというのは、自分にとっては、そう簡単に身に付くような楽な物事ではないし、時には投げ出したくなることもあるのだろう。でも、そこを耐えて乗り越えれば、重要な何かが手に入るのかもしれない」と読み取りました。
そしてその後も、色々なカードの意味を覚えていったり、一枚引きからどんどん枚数の多いスプレッドにも挑戦しました。
そして現在では、色々な方に鑑定をするにまで至ったわけですが、あの日から今日まで、時折このカードのことを思い出しては、
「待てよ…あの時に出た吊るされた男は、ここで気持ちを折れないようにするための、警告として出ていたのかもしれない」
と思い、占いを覚えるのが面倒になったり、投げ出そうかな、と思った時に、ハッとさせられる事が、何度かありました。
それも、一番最初に吊るされた男のカードが出た時には、なんとなく「試練ってことだから、そんな簡単な道じゃないよってことかな」くらいの、浅い見方しかしていませんでした。
しかし、そのカードの事を思い出すたびに、「そうかそうか、やっぱりそういう事か」と、カードに対する見方も、思い入れも深くなっているのを感じます。
占いは道標になる
このように、占った当初に感じていた事よりも、時が経つにつれて、どんどん深みが出てきて、
「ああそういうことか、あのカードのことじゃん」
と思う事が増えてくることもあります。
もちろん、占い結果の中には、すでに忘れ去ってしまった、まったく当たっていなかったカードもあると思います。
ですが、折に触れて思い出すカードや占い結果というのが、占いをいくつか受けていると出てくる、という経験は、皆さんもあるかもしれません。
そして、それらのカードや結果は、自分の人生の道標になります。
辛いことがあった時、また楽しい事があった時も
「あのカードが言ってたことだ…」
「そうか、だから今こうなってるのか」
と、人生を安定させるための、一種の支えになる事があります。
そして、最初はいまいちピンときていなくても、どんどん伏線が回収されるかのように、あの時に出たカードや結果の意味が分かってくることもあります。
だから、もし占いを受けてみて、「なんだかよく分からなかったな」と思ったとしても、言われたことの中で、なんとなく心に残っていた言葉を覚えておくと、後々
「ああ!そういうことだったのか!」
と思う体験ができるかもしれません。
ある人はそれを思い込みだとか、単なる勘違いだとか言うかもしれません。
でも、占いを信じていない占い師として言わせてもらうと、
「勘違いで結構、それで人生が安定したり、楽しくなったり、豊かになったりするのなら」
という事です。
また、そういう体験をするにも、もちろん占い師との相性なども必要ですし、占い師の腕やセンスも問われます。
ですが、せっかく占いをしてみたのだとしたら、それをきっかけに何かを感じてみようという姿勢は、持っていても損はないのではないでしょうか。
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